なにもない贅沢を堪能しに行きませんか?
こんにちは、シドニーナビです。1年中ビーチと共に暮らしていると言ってもいいほどシドニーっ子はビーチが大好き。泳いだり日光浴をするのはもちろんのこと、水に入れない寒い季節でもジョギングや散歩をしたり、海沿いのカフェでお茶や食事をしたりと時間を見つけちゃあビーチ通い。不動産業界でも「ちょっとでも水が見えたら一気に値段が跳ね上がる」と言われるくらい“ビーチ・ラブ!”な人たちなのです。
賑やかなビーチで友だちと食事をしながらお喋りしたり買い物したりするのもモチロン楽しいですが、今日は“たまには一人でノンビリ大人な過ごし方”を目指してみませんか?
一番簡単な行き方は、
チャッツウッド駅のスタンドDから257番バスで約45分。
バルモラル・ビーチのエスプラネード・ターミナルで下車。これだと始発から終点までなので降り場で迷うことがありません。あいにくシティからの直行バスがないので、タウン・ホールのQVB裏にある
ヨーク・ストリートのスタンドD、または
ウィンヤード駅のスタンドAから169、178、180、185、247番バスなどで約25分、
スピット・ロードとアワバ・ストリートの交差点で下車。バスの進行方向に向かって目の前の交差点を右折、そのまま坂を降り切ったところがバルモラル・ビーチです。なお、シティからのバスに乗った場合、ハーバーブリッジを渡った後のひとつ目のバス停がニュートラルベイ(ミリタリー・ロード×ウィコ・ロード)になるので、そこで257番のバスに乗り換えるのも手ですよ。
天気が良ければ、アワバ・ストリートを歩いて下るコースをオススメします!
約500mのただひたすら海に向かっての急な下り坂ですが、正面に真っ青な海と空を眺めながらの散歩はそれだけで気分爽快!両脇の高級住宅地を眺めながら「ちぇっ。こんなトコに住めるなんて贅沢なっ!ブルジョアめ」とつい妬みスイッチが入りそうになっても、潮の流れまで見えるほどにキレイな海と空気に囲まれて歩いていると自然と私の心の黒さを薄めてくれるかのようにすぅ〜っと気持がポジティブに切り替わってくれます。素晴らしきかな自然力!この機会にネガティブな心は潮に乗せて海の彼方にポイポイポーイッ!
さて、ビーチに到着!
バルモラル・ビーチは端から端まで歩いても約1kmしかない静かなビーチ。真ん中にはロッキー・ポイントという小さな岬があり、本来は海に向かって岬の左側はエドワーズ・ビーチ、右側のみがバルモラル・ビーチという名前らしいですが、基本的に両方まとめてバルモラル・ビーチと呼ぶ人がほとんどなので(というより、地元の人以外でその事実を知っている人があまりいないらしい…)、ナビでもそう呼ばせてもらいますね。
正面の芝生エリアにはベンチとテーブルがあり、砂まみれになりたくない人用(!?)のピクニックエリア。芝の上で海風に吹かれながら寝転がって読書をしたり、昼寝をしている人もいてなんだか気持良さそう。
ビーチに沿ったメイン・ストリート、「ザ・エスプラネード」とビーチの間にはナビでもおなじみの高級レストラン&カフェの「ベイザーズパビリオン」があります。カフェとビーチ沿いにも遊歩道があるので、今日はそこを歩いてみるとしましょうか。
ちなみにビーチの両端は、お金持ちのビーチハウスと言った雰囲気のベイザーズ・パビリオンと、モダンな邸宅と言った趣のウォーターマークという両横綱的レストランがそれぞれ脇を固めています。バルモラル・ビーチが他に比べて高級感溢れるエリアと呼ばれている訳はこのふたつのレストランの功績もかなり大きいんでしょうね。
白が映える可愛いドームは結婚式の写真撮影で人気の場所。チャリティー・イベントやクリスマス近くにはキャロルコンサートが開かれたりとなにかイベントでも使われます。その後ろにはワンコのビリー君の銅像が。かつてこの辺りの清掃員と一緒に毎日出勤していたそうです。“オージー版西郷さんのワンコ”といったところでしょうか?
ビーチの中心、ロッキー・ポイントにゼヒ渡ってみて!
小さな階段と石橋を渡った先にユーカリに挟まれた小道があります。グルリと1周まわっても2.3分の小さな岬ですが、マンリーのノースヘッドとワトソンズ・ベイのサウスヘッドを挟んで外海が見える様は絶景です。
さて、また陸側に戻ってくると、ちょうどこの辺りがビーチの真ん中。チャッツウッドからの直通バスが停まる停留所があります(バス停の裏側は公衆トイレになっています)。屋根が付いているのでスコールが来ても大丈夫。238番のバスに乗るとご近所のタロンガ動物園に行けますので、時間に余裕のある方はぜひどうぞ!
そのまま真っすぐ進んで右側2つ目の角、ラグラン・ストリート過ぎた道路向こうにあるフィッシュ&チップス屋さんはこの辺りで一番オイシイと評判で、ビストロも併設されていてステーキやサラダなどもオーダーできます。
営業時間はビストロが毎日6:30〜16:00まで、テイクアウェイが月〜木+日曜日9:00〜20:30、金+土曜日9:00〜21:00、どちらもクリスマス以外は無休です(BOTTOM of the HARBOUR,17-21 The Esplanade)。
ここからウォーターマークまではひたすらノンビリとしたビーチ。ちょっとでも晴れ間が見えると季節を問わずに日光浴をするオージー。超寒がりなへなちょこナビは上着を着てても寒く感じるというのに、やはり体感温度と育った環境の違いでしょうか?かれらは子どもの頃から冬でも水遊びしてますからね。政府が声を大にして「日焼けによる皮膚がんの脅威」について啓蒙しようと頑張るも、実際にはなかなか難しいようです。
ウォーターマーク・レストランを過ぎるとバルモラル・セーリング・クラブがあり、歩行者はここまで。この先はオーストラリア海軍(HMAS)の施設となってしまうので、まだ歩き足りない人はセーリング・クラブの建物に向かって右側にあるバルモラル・オーバルという広いグラウンドの遊歩道へどうぞ。このまま体力の限りチャウダー・ベイやタロンガ動物園を目指してブッシュウォーキングが可能ですよ!
チャウダー・ベイまでの行き方はナビのバックナンバー「
Headland Parkを歩いてみよう!Balmoral Beach〜Chowder Bay編」をご参照下さいね。
いかがでしたか?バルモラル・ビーチは波がほとんどないので、小さな子どもでも安心して水遊びがたのしめるエリアとして家族連れに人気があります。それでもサメが心配!という人にはシャークネットで囲まれたエリアで泳ぐことをオススメします。それでは皆さんも静かなビーチでノンビリとした時間をお楽しみ下さいね!以上、シドニーナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-06-26