フィリップアイランドに棲息する野生のペンギンが海から戻り、砂浜を帰路に着く姿には感動!ほか、動物ウォッチ満喫のツアーへ参加しました!
Good day ! メルボルンにやってきたナビゾーです。今日ははメルボルンのハイライトツアーのひとつ、「ペンギンツアー」に参加したので、その模様をお伝えします!
南半球のオーストラリアには珍しい動物たちがたくさん生息しているわけですが、そのぎこちない動きと人間っぽい動作でペンギンは是非とも肉眼で見たい動物のひとつであるはず。日本の旭川動物園などでもお散歩姿が人気になっているようですが、野生のペンギンにお目にかかれるというのは世界中を探してもなかなかありませんよ。それが!メルボルンの南に浮かぶフィリップ島で見られるらしいのです。
今回お世話になったのは「Mr.Johnの日本語ツアー」の「なるほど・ザ・ペンギン」ツアー。ガイドさんと情報交換も兼ねて、ナビゾーは日本語のわかる人が隣にいてくれた方がよいと思ったわけです。
まず主催者のジョンさんと記念に一枚。
この日のドライバーはドイツ留学後メルボルンに半移住状態のヨナさん。日本人だったから、さらに安心。参加したのが土曜日ということもあり、ワゴン車は満員状態で市内を出発!
ワゴンは高速道路を通って、メルボルンの住宅街を経由して行きます。途中から一般道に入りますが、車が少なくなっているので、スピードは高速道路並みに。山側の土地は牧場と牛、馬、ときどき人家やお店というような風景になってきます。
その間、運転手のヨナさん、さすがに日本人ならではのツボをついた語り口で、時には自らの日常生活ネタなどを混ぜながら、日本人が興味を持ちそうな話題で場を盛り上げてくれます。
春から夏がペンギン活動の最盛期!
さて、このペンギンツアー、特別居住区(Colony)にペンギンが戻ってくるのは夕暮れ時に限られるので、こちらに到着するのも日暮れの時間に合わせ、全ての日程が決まってきます。2月に参加した時は日没が午後8時近く。それまで200キロ以上の長い距離を、途中休憩を入れたり、カンガルーやウォンバットを飼育している動物園などを見学しながら、目的地に近づいていきます。
前日浜を上がったペンギンの数と時間が公表されています。
ペンギンが海から上がってくるのは20か所ほどあるそうですが、今日行くのは観光用に作られたエリア。頭数は毎日、季節や天候によってもずいぶん変わってくるそうで、1年の中のピークはペンギンが子育てをするために盛んに漁をする夏(ピークは12月下旬から2月にかけて)の頃。多い時は1500匹も見られるとのこと。不運にも「一匹も上がってこなかった」ということが1回だけあったそうですが、多かれ少なかれ、一年を通して、漁から帰る親ペンギンの姿を見られ、冬は主に巣作りをしているので、特別居住区内でその様子なども見られます。
カンガルーに餌付け~
2回目の休憩場所は、島に入る手前にある「Wildlife Wonderland」。毒ヘビや人食い鮫の展示もあるとのこと。
南部オーストラリアが主要生息地というウォンバット。寝ている姿はあまり魅力的な動物とは思えなかったのですが…
飼育係のお兄さんが、ウォンバットちゃんを抱かせてくれました。それが「毛は固いけど、コアラみたいでカワイー」とけっこうな人気者に。
ウォンバットぬいぐるみも、こうみると可愛らしく見えてきます。
このツアーの中でもうひとつ楽しかったのが、このカンガルーたちとの交流。檻の中に入って行って餌をあげるのですが、ツアーの一行が入ろうとするだけで何匹も近くに寄ってきて、餌をせがみます。
20頭以上がピョンピョン飛び回っているので、長い尻尾を踏みそうでヒヤヒヤ。でも背中に馬乗りになれたり、意外と慣れていて体をなでても、全く逃げられませんでした。
人食いザメはアルコール漬けの標本があるだけでしたが、ものすごく大きかったですね。
ほかにも、エミューなど、いろんな動物が飼育されていました。
巣の中でうごめくモノは?
フィリップ島はジロングの東側から橋がかかっていて地続きになっているので、そこからアプローチします。
まだ日が出ていますが、少し冷え込んできました。島内の小さな町で夕食休憩となりました。ここは実費で。定番のフィッシュ&チップスでお腹を満たします。近くにスーパーもあったのでドリンクなども補給。夜に備えます。
フィリップ島の先端の「The Nobbies」にやってきました。ここから遠望するBass海峡にはアザラシで埋まる小さな岩「Seal Rocks」があります。遠くてあまり見せませんが。
ここはペンギンの巣がたくさんある散歩コースになっていて、海峡を見下ろして散歩しながら、ペンギンの穴をのぞいて行くと、なんと!小さなペンギンたちが親が運んでくる餌をじっと待つ姿が見えます。穴に身を縮めている様子がまたカワユイのです!
いよいよ日暮れ!ペンギンパレードの始まり!
だんだん夕暮れが近づき、一行はメイン・イベントであるペンギン特別居住区(Colony)へ。ここにはビジターセンターがあり、ぬいぐるみなどの土産物、ペンギンの生態をまとめた展示館もあるので、少し時間をつぶしてから、いよいよパレードが始まる海岸へと降りて行きます。
パレードの様子はペンギンをフラッシュで驚かすことになるため、撮影は禁止。ペンギンの様子は、公式サイトの中で確認ください。
このエリアに住むリトルペンギンは3万羽といわれていて、南極から最も離れた場所に住むペンギンの仲間だそう。途中の巣穴にはヒナたちや、この日漁に行かなかったペンギンたちを確認できます。浜辺には見学用のスタンドがあり、ペンギンの帰還を、今か今かと待ち構えています。
臆病者のペンギン君にはタカ、カモメ、キツネなどの天敵がいるのですが、夜は鳥たちは目が利かない(トリ目、っていうほどですからね)ので、その習性を知るペンギンは主に夜、陸上で行動をするわけです。
夜8時をすぎ、日もとっぷり暮れたころ、ポツン、ポツンと浜辺にペンギンが姿を現します。が、立ちすくんだまま、前に進もうとしません。というか後続の仲間を待っているようです。
〈昼間は海を回遊して、ペンギンは夕暮れ後に巣に戻ってきます〉
警戒心の強いペンギン君は何匹か揃わないと、なかなか行動しないようなのです。ひと集団、浜辺に浮かび上がると、砂浜を崖の巣穴目指し、よちよち行進開始!周囲からも拍手がわきます。それがずんずんと進むのではなく、坂道など転びそうになりながら登っていく、のは思わず手を差し伸べてあげたいくらいの愛くるしさです。
ここには一晩で多くて1000匹上がってくるそう。斜面ならどこを使ってもよさそうなのですが、人工の照明もあるというのに、どうしてこの斜面を主に使うのか、全くもって不思議な生態です。
時には道に迷いながら、巣穴を間違えながら、大きな鳴き声をあげながら、自分の巣穴を目指す姿を、人々は遊歩道の上から眺め、歩くことができます。
この日はそれほど数も多くはなかったそうですが、それでも十分に海辺から上がるペンギンたちの行進を見られて、ナビゾーも時間を忘れるくらいでした。
ツアー一行はその感動の余韻が冷めやらぬうちに、会場を後にして帰途へ。途中、休憩時に車内から降りると美しい星空が!南半球の南十字星を見ることもできて、ちょっと得した気分でした!
またいつか見たいな~と思って懐かしんでいる今日この頃です!それでは、メルボルンから、ナビゾーがお送りしました!
その他情報
「Mr.Johnの日本語ツアー」
レポーター: ナビゾー 年齢: 大哥と呼んで 出身地: 神奈川県
趣味: 旅、動物観察
シリーズ名: ナビゾーのグッタイ!シドニー
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2008-07-25